出会い
こんばんは。
本屋で偶然、こんな物を見つけました。
まんがDE歌舞伎 | |
著者名:いまいかおる(著) 出版社:新書館 出版年:2003.02 ISBN :4403220452 |
ぱらっとめくってみると、これまた偶然、この間観劇した『女殺油地獄』の二幕目が目に入ったので、思わず立ち読み。これが、短いコマの中に思い出深い(!)台詞がきっちりと収められているのです。ついつい、役者さんたちの声を思い出しながら一幕から大詰めまで読みきってしまいました(立ち読みです。ゴメンナサイ)。
思えば私が歌舞伎にはまったのも、マンガがきっかけだったのでしょう。
マンガ歌舞伎入門 上 | |
著者名:松井今朝子(著) 伊藤結花理(画) 出版社:平凡社 出版年:1987.08 ISBN :4582287077 |
マンガ歌舞伎入門 下 | |
著者名:松井今朝子(著) 伊藤結花理(画) 月森雅子(画) 出版社:平凡社 出版年:1988.06 ISBN :4582287123 |
そうそう、これこれ。懐かしいなぁ。
『白波五人男』の「問われて名乗るも・・・」とか、『車引(菅原伝授手習鑑)』の「エエィ。轍にかけても轢き殺せぃ」とかここで覚えた。桜姫やお三輪・橘姫や雛鳥・久我乃助にもここで出会った。
歌舞伎に限らず、古典の世界へと足を踏み入れたのはマンガで知ったストーリーに憧れたから、かも知れない。
・・・ということは、古典には全く理解の無いようなうちの両親、実はマンガを与えるという形で道を作ってくれていたのかしら? そういう点では、感謝しなくては。
『まんがDE歌舞伎』に戻りますが、このいまいかおるさん、歌舞伎や古典文学を題材にずいぶん描いていらっしゃいます。ご本人も舞台がお好きなんでしょうね、きっと。
実際に舞台を観にいかなくちゃ、なんて言うつもりは無いけれど、行ったからこそわかる雰囲気や間がある。お芝居が演じられているその空間にいて、登場人物たちと時間を共有できる幸せ。大切にしたい。