大切にしたい手紙

ayameusui2006-08-05


昨日、のことになります。一枚の葉書が届きました。


中学一年生のときの担任であり、数多い恩師の中でも長く、10年以上お世話になっている先生からのものです。私の日本文化への関心を大事に育ててくださった人でもあります。7月中旬に(梅雨が明けていないのに)出した暑中見舞いへのお返事でした。

なんでそれだけのことを記事に残すか。それは、内心このお返事が来ないのではないかと思っていたからです。


数年前に後輩から、この先生がご病気で長く休職されていると聞きました。教育実習で私が母校に戻った時には復職されていましたが、体力がかなり落ちてしまっているのが見ていてもわかるほど、側にいて辛かったのを覚えています。そして最近、定年まで少しを残して退職されたとのお知らせをいただいたのです。

ショックでした。そんなにお悪いの? と。それで、大変に失礼だけれど、もういつ会えなくなってしまうかわからない、そんな不安に駆られています。どんな状態なのかもわからない、手紙も書けないのだったらどうしよう。

この前お手紙した時は、私自身がどん底で心配させるような事ばかりをお知らせしてしまった。夏になって、私が元気であること、歌舞伎に通うようになって本当に幸せであること、それを早く伝えたいとあせる毎日。そして、やっとのことで冒頭の暑中見舞いを差し上げたのでした。


先生だけではない、私も、そして誰もがいつ、どうなるかわからない。そんな中で、変わらず私を可愛がってくださる先生からのお返事は、涙が出るほど暖かく(本当に、肌に当てるとあったかいのです)、嬉しく、大切に思えるものなのです。