歌舞伎・番外編 〜番附〜

一昨日、大阪の松竹座から『染模様恩愛御書』の番附*1が届きました。封筒から出すなり表紙が燃えていて、ついつい胸が高鳴ってしまいます。
松竹に電話をした時のお姉さんとの会話。「あの、筋書を送っていただきたいのですが、可能でしょうか。」「はい、番附の代金と送料を送っていただければ。」「それで、筋書の代金は?」「番附は1,500円です。」ふざけちゃってごめんなさい。
「チラシを入れてください」とお願いしていたら、2バージョンのものに加えて今後の公演のチラシまで送っていただいてしまいました。感謝! です。
番附は見慣れた歌舞伎座のものに比べ”解説”というより楽しみ中心の内容だと感じました。これは松竹仕様なのか、はたまた花形仕様なのか・・・? 


一番気になっていた舞台セットですが、写真を見るとなるほどスーパー歌舞伎を思い起こさせますね。写真といえば一番アレだったのは・・・アレですね。友右衛門、燃えているんですけど。それから、火矢を放つ図書を見上げるあざみの妖しいこと。・・・あの火矢、本当に放ってしまったのでしょうか?


今回は話題性もあり、役者さんも華やかで、観に行かれた方々の感想を読んでいてもどう捉えていいのかわからなくなっているところもありました。あらすじや時代背景はわかっているつもりでも、やっぱり舞台を通して観てみないとわからない。それでも、わからないからいいや、と見過ごすわけにはいかない何かがあって、それで番附を手にしてみたのです。
たぶんこのお話は私にとって、ものすごく大切なところとつながっていて、どこかで出会わなければならなかったのではないかと思います。人との関わり方とか、愛情とか、家族とか、そんなところ。番附をパラパラとめくっていて、いわゆる”見せ場*2”以外で何が起こっているのか、とても知りたくなりました。



最後にひとつ、おふざけを。お稽古場の写真を目にしてふと一言。
春猿さん*3、アタマ切りなさい、アタマ! あ、他の方々も・・・。」
失礼しました。

*1:言いにくい〜。お相撲の番付みたいです。

*2:見初めとか濡れ場とか火事場とか

*3:一昨日の藤間会の時、発音(発声ではなく)が少しこれまでのイメージと違っていた気がしましたが、写真のお顔の印象とはぴったりなんですね。あんまり口をはっきりと動かしておられなさそうな。何が変わったのでしょうか…?