何かを伝える舞台

友人と一緒に、母校(高校)の文化祭に行ってきました。中学生の頃から一緒に歌を勉強してきた友人なのでまず合唱部の公演へ。それから、私が所属していた人形劇部の発表へ。
演目は少し前に映画化された『あらしのよるに』で、一時間近くの大作。もともと、子どもを対象に公演するクラブなのですが文化祭ではこういったものにも挑戦します。
最近は舞台に通うようになったので私の観方も以前とは違っているかも・・・と思いつつも、周りにいる子ども達より楽しんでしまったかもしれない。そして、迫真の演技に本気で涙を流してしまいました。何度も繰り返される「出会わなければ良かった。」「狼なんかに/山羊なんかに生まれてこなければ良かった」なんて、ものすごいメッセージ性があります。
本当に良かったです。がんばったね!
人形劇も含め、なんだかんだ言っていろいろなジャンルの舞台に関わってきているのだな、と自分の軌跡をあらためて振り返りました。まあ、私は演じるより小道具や照明を工夫することが大好きだったのですが。今でも歌舞伎を観る時に細かいところに注目してしまうなど、変わっていませんね。う〜ん、舞台に関わりたい!


公演後、現役の部員たちと話ができました。私が活動していた10年近く前からいる人形もあれば、なんとダンボールで作られた”おうち”まで大切に使われていて嬉しいかぎり。
考えてみれば、途中なんども火を消しかけながらも40年以上続いてきたクラブです。もう、立派な伝統なのです。毎年文化祭を観に行くことしかできないけれど、何か、役に立ちたい。活動を続けていってほしい。そう願わずにはいられません。


そうそう、私も友人も、それから後輩の卒業生も泣いていたけれど、前の方に座っていた女の子もお母さんにしがみついて泣いていました。お客さんが泣いているのを見ると嬉しい、と部員は言っていたけれど、なにより子どもの心に何かを残せる舞台にできて、よかったですね。


おまけ。お茶室にもお邪魔してきました。流礼だと思ってパンツスーツで行ったので一席正座していたら足首の辺りがちぎれそうに痛くなって大変でした。考えてみれば最近ほとんど正座していないかも。