三越歌舞伎 その3

ayameusui2006-06-21


明日はとうとう千秋楽。舞台の成功と、関係者の方々の幸せをお祈りしています。

桜と、松と、梅。折鶴で表現してみました。羽ばたけ、はばたけ。


さて、観劇レポート、最後です。

プログラムの対談を読んで。春猿さんはきっと、ものすごく勉強熱心でいらっしゃるのだと思います。獅童さんと猿弥さんが話を盛り上げて、段治郎さんが話に解説を加えて、笑三郎さんが上手く聞き手&質問役になって、春猿さんが「歌舞伎としての」見方を加えて、といったかんじの対談です。お好きなんでしょうね、歌舞伎が、本当に。
悩み、悩み、悩み続けている私。今のところいちばんに願っていたことは叶わなかったけれど、その代わり、お芝居好きの自分を発見した。お芝居を見に行くと、そして勉強すると、自分が生き生きしてくるのがわかった。そして、その中で、プロとして、芯を持った春猿さんに、少しでも近づきたいと思った。プロとしての自分を見つけられるように、努力しようと思った。20代も半ばだけれど。始めるのにまだまだ遅くはない、そう思うのだ。7月の観劇までに、少しでも、前に進んでいたい。

おまけ

終演後、surprise!
 宝石売り場横の階段で時間を確認しつつ電話。おばさま方が軽食屋さんの前に並んでいたので私も早く帰ってご飯食べたいな〜とか思いながら。

そこに、「お疲れ様でした〜」「ありがとうございます」の声で振り返ると! 段治郎さんを取り囲むおばさま方、その少し前にスラリとしたかっこいい兄ちゃん(あんちゃん)、、、ということは!? 春猿さんだ〜! サングラスをかけて、白地に赤いバラ(?まさか?)の上着、小さな荷物を手に歩いてくるではありませんか。

電話中なのでせめてお辞儀でも、と思ったのですがあまりのびっくりにそのまま固まり、無表情でみつめるだけの一秒間。ごめんなさい、春猿さん。ガン付けてたんじゃないんです。一瞬でも目をそらすのが惜しくて、目を見開いてただけです。許してください。

そのまま階段を下りようとするところへ「おい、春猿!」たぶん、段治郎さんが声をかけられたのでしょう。劇場内を通ってメインエレベータの方へ? 駆けていかれました。ああ、きちんとご挨拶したかった。失礼な事をしてしまった。


 は〜! それにしても、背が高くていらっしゃるんですね。そして、かっこいい兄ちゃんです。たぶん、街中で見かけたら避けちゃうような、私の苦手なタイプの男の人。でもね、日本の伝統を知っていて、大事にしていて、まっすぐに勉強されていて。礼儀や美しさをとても大切にしていらして。そういう方が、ああいう格好していることもあるんだ、って思ったら、人を見かけて判断してはいけない、と思い当たったのでした。