筆子の映画、その2。滝乃川学園と笑也さん

こんにちは。

どこから話を始めましょうか。


歌舞伎役者の市川笑也さんが、筆子先生を描いた映画に出演される事は前に書きました。昨夜の記事によると、舞台となる滝乃川学園を訪問されたとのこと。そして、学園の生徒たちも映画に出演するんですね〜。


私が初めて滝乃川学園を訪れたのは、2年ほど前の夏、になるでしょうか。滝乃川学園は武蔵野の住宅街の中、小さな森全部を敷地としています。小川が流れ、カタクリの花が咲き。実は私が中学・高校時代をすごしたキャンパスととてもよく似ていたので、大好きな場所でもあります。
寄宿舎の食堂で昼食を頂き、資料館や資料室を見学し、チャペルにも案内していただきました。入所者のなかにとても人懐こい方がいらして、私たちが玄関を入ったときからずっと一緒で、昼食の時もにぎやかで、チャペルでは壁の絵(入所者の方が製作されたもの)について一つ一つ話をして下さいました。とっても良く覚えています。

その後、二度ほど伺ったと思います。でも、いつも休日だったので(日曜日ではない・・・礼拝がなかったから)、通所の子どもたちには会う機会はありませんでした。もう、滝乃川学園との作業は一段落してしまったので、訪れる機会もなく、それだけが今でも残念です。

だからこそ、笑也さん始め映画の出演者の方々が滝乃川を訪れたと知って嬉しいですし、映画にその子どもたちの姿を見ることができるのは、楽しみなのです。


笑也さんの記事によると、ゲームなどをしてすっかり仲良くなった出演者と子どもたち。笑也さんに何度も「亮一せんせい」と呼びかける子どもがいて、嬉しかった、とのこと。

滝乃川学園の方たちにとって、少なくとも私がお会いした先生方にとって、筆子先生と亮一先生はいつも心の中に生きていらっしゃいます。ただ単に学園の創設者である、というだけでなく、現在まで続く学園の教育、その中心に、いつもお二人があるのです。

だから当然、大人も子どもも、滝乃川で学び、生活する人たちにとって亮一先生(もちろん筆子先生も)は、「会ったことはないけれどお父さんとお母さんのような人」なのだと思います。おそらく映画に出演する子どもたちの心の中では、笑也さんに会ったその瞬間から、亮一先生そのものなのです。


それだからこそ、市川笑也さん。そして、映画『筆子・その愛』関係者の方々(と呼びかけたからって、伝わるとも限りませんが)。

公開を楽しみにしています。そして、映画を見た人だけでなく、滝乃川学園の入所者や生徒たちにも良いものがたくさん残る、そんな映画、そんな製作期間にしてください。暑い夏ですが、どうぞお体に気を付けて。